プロボクサー与那覇勇気(よなはゆうき)選手のプロフィール・戦績・ファイトスタイルや強さなどについてまとめます。
キックボクシング界の「神童」那須川天心選手が2023年4月8日にプロボクシングデビュー戦を行うと話題ですが、対戦相手の与那覇勇気選手がどんな人なのかも気になりますよね。
与那覇勇気選手のプロフィールや戦績はもちろん、これまでのボクシングでの試合を通して「与那覇勇気は那須川天心に勝てるのか?」も勝敗予想していきます。
与那覇勇気(よなはゆうき)WIKI風プロフィール(身長・年齢・出身地など)
与那覇勇気(よなはゆうき)
生年月日 | 1990年12月31日(年齢32歳) |
---|---|
出身地 | 沖縄県南城市佐敷 |
身長・体重 | 169cm/-53㎏(試合時) |
ファイトスタイル | オーソドックス(右構え)、ノーガードやよそ見のフェイントを使うなどややトリッキーなファイトスタイル&ハードパンチャー。 |
バックボーン | 空手5年・柔道3年の経験あり |
ひと口にボクサーと言っても色んなタイプのファイトスタイルや持ち味があります。与那覇勇気選手はオーソドックス(右構え)ハードパンチャー。
-53.524㎏リミットのバンタム級ですが、プロ戦績12勝のうち8試合がKO勝利しています。
これは軽量級としてはかなり高いKO率ですね
また、与那覇勇気選手のファイトスタイルはノーガードから一気に間合いを詰めてのストレートや豪快なフック、試合中によそ見をするような目のフェイントを使い相手を幻惑することも。かなりトリッキーなファイトスタイルのボクサーです。
「悪魔王子」ナジーム・ハメドを意識してるっぽいファイトスタイル(ヒョウ柄の試合用トランクスもハメドのトレードマーク)
自身のボクサーとしての強みについて「KOできるパンチ力・動物的な強さ・避け(よけ)感」を挙げており、自身の身体能力・ボクシングセンスにかなり自信を持っていることがうかがえます。
与那覇勇気の戦績(日本バンタム級4位、東洋太平洋14位)
与那覇勇気選手は沖縄尚学高等学校時代にボクシングを始め、東洋大学卒業後の2013年に真正ジムからプロボクシングデビュー。ちなみに東洋大学はボクシングの名門として有名です。
プロボクシング戦績は17戦12勝(8KO)4敗1分と勝ち越しています。プロボクシングランキングは
- 日本バンタム級ランキング4位
- 東洋太平洋ランキング14位
王座獲得には至らないものの、競技者層の厚いバンタム級において4位ランカーになるのはかなりの実力者ですね
また高校生の時にボクシング全国高校選抜大会(バンタム級)優勝、国民体育大会ボクシング競技3位の実績も納めています。与那覇勇気選手のアマチュアボクシング戦績は63戦50勝(27KO)13敗です。アマチュアでもかなりの試合数をこなしてきていますね。
プロボクシング戦績
- 17戦12勝(8KO)4敗1分
- 日本バンタム級ランキング4位
- 東洋太平洋ランキング14位
アマチュアボクシング戦績
- 63戦50勝(27KO)13敗
- ボクシング全国高校選抜大会(バンタム級)優勝
- 国民体育大会ボクシング競技3位
与那覇勇気はイケメンボクサーで女性ファンが多い?
日本バンタム級4位のランカーとして本格派ボクサーの一方、与那覇勇気選手はイケメンボクサーとしても人気です。
自身のツイッターアカウントでも「色男 伊達男 男前 ナイスガイ イケメン ハンサム等… 容姿について言われて嬉しくなるであろう全ての称号を授かりし男!」と紹介文を載せています。
与那覇勇気選手は自身のイケメンっぷりに相当な自信を持っている様子
爽やかな感じでちょっと井上尚弥選手に似てないこともないですね。
また、与那覇勇気選手はリングコール時には「美しき虎」というニックネームでも呼ばれており、これはイケメンっぷりとアグレッシブなファイトスタイルが由来です。
与那覇勇気の経歴やエピソード
与那覇勇気(よなはゆうき)選手の苗字は珍しいので読み方が分からない方も多そうですね。難しい漢字ですが「与那覇(よなは)」は沖縄でポピュラーな名字。
与那覇勇気選手が試合しているプロボクシングのバンタム級は115~118ポンド (52.163~53.524kg)。井上尚弥選手が4団世界制覇した階級です。
体重はあくまで減量しての軽量時のものなので、普段の通常体重はもう少し重いと思われます
KNOCK OUT RED スーパーバンタム級王者「壱・センチャイジム」は与那覇勇気の従兄弟(いとこ)
キックボクシングイベントKNOCK OUTのRED(肘有りルール)スーパーバンタム級王者「壱・センチャイジム」こと与那覇壱世選手は与那覇勇気選手の従兄弟(いとこ)です。
壱・センチャイジムは現在25歳で与那覇勇気選手とは7つ歳が離れてますが、二人は歳の差を感じさせずそっくり。
壱・センチャイジムも爽やかなイケメンファイター
与那覇勇気選手が那須川天心選手とのツーショット写真で見せた顎に手を乗せた決めポーズ。これは与那覇勇気&壱・センチャイジム従兄弟で共通のポーズのようですね。
ちなみに壱・センチャイジムというリングネームは所属ジムの名前からきています(ムエタイ選手が所属ジム名をリングネームに付けることは多い)。
3月5日に行われたKNOCK OUTの試合で壱・センチャイジムは「いとこの与那覇勇気にいい流れを繋げるためにも負けられない」と意気込みを語っていたものの、激闘の末KO負けを喫しています。
結果は負けでも熱いエールは届いているはずなので「那須川天心 vs 与那覇勇気」での健闘に期待したいところ
- 与那覇勇気の読み仮名は「よなはゆうき」
- KNOCK OUT REDスーパーバンタム級王者「壱・センチャイジム」は与那覇勇気の従兄弟(いとこ)
- 真正ジム所属プロボクサー。日本バンタム級ランキング4位東洋太平洋ランキング14位
- 出身校…沖縄尚学高等学校時代にボクシングを始める(当時15歳)、東洋大学卒業後にプロボクシングデビュー
- イケメンボクサーとして女性ファンからも人気
- 空手と柔道の経験あり。2人の弟も柔道経験者
- 軽量級ながら目標とするボクサーにマイク・タイソンの名を挙げている
- 25歳で一度ボクシングを辞めるも3年の月日を経て復帰する
- 2017年に結婚し2人の娘を授かる
- 2023年4月8日に「キック界の神童」那須川天心のボクシングデビュー戦の相手を務める
那須川天心のボクシングデビュー戦の相手に与那覇勇気が抜擢
2023年4月8日に有明アリーナにて開催されるボクシングイベントにて、「キックボクシング界の神童」那須川天心がついにプロボクシングデビュー。
そのプロデビュー戦の相手に抜擢されたのが我那覇勇気(がなはゆうき)選手です。(この試合は「那須川天心 vs 与那覇勇気」はスーパーバンタム級6回戦(=6ラウンド)で行われる)
- 那須川天心はヨダレもんの極上の相手。必ずぶっ倒して俺がスターになる
- 「那須川天心vs与那覇勇気」が決まってめちゃくちゃ興奮した。想像しただけでゾクゾクする
- 自分のパンチは空振りしても会場のファンがどよめくKOパンチ。その俺にデビュー戦で挑んでくるのはさすが、全力で倒しに行く
- キック界からの超大物を食って、これからボクシングを始める人や地元沖縄のみんなに勇気を与える試合をしたい
与那覇勇気「那須川天心はヨダレものの相手、必ずKOしてスターになる」
与那覇勇気選手が自身のツイッターにて「那須川天心 vs 与那覇勇気」への意気込みを語っています。
- 試合決定!那須川天心選手はヨダレもんの極上の相手
- でも俺がやることはいつもと変わらない
- 普段は練習で自分を追い込み、試合では相手を追い込む
- 必ず倒して俺がスターになる!必ず最高のショーをお届けいたします
ツイートから那須川天心戦に向けての自信のほどがうかがえます。
与那覇勇気は天心に勝てる?(両者にはバンタム級とスーパーバンタム級で体格差あり)
「那須川天心 vs 与那覇勇気」はスーパーバンタム級で行われますが、与那覇勇気選手は本来1階級軽いバンタム級の選手。
バンタム級とスーパーバンタム級では最大約1.8㎏の体重差があり、軽量級の打撃系格闘技でこの体重差は勝敗に大きく影響します。体重差はパンチ力だけでなく、身体全体の強さやスピードにも関わってくる要素。
普段軽い階級で試合をしている与那覇勇気にとって不利な契約体重での試合になる
KOできるパンチは重さだけでなく「重さ×ハンドスピード」が両立できているパンチですが、天心選手はスピードで圧倒的に勝っているうえに体格的にも有利な条件での試合になりますね。
(その他にヒットさせるタイミングや距離感なども重要ですが天心選手はこれらも兼ね備えた打撃センスがある)
- バンタム級…53.524㎏リミット
- スーパーバンタム級…55.338kgリミット
- 最大で約1.8キロの体重差(与那覇勇気選手は普段バンタム級で試合している)
- 軽量級の打撃系格闘技でこの体重差は勝敗に大きく影響する
本来1階級下の与那覇勇気選手にとって、スーパーバンタム級で那須川天心選手と試合するのはかなり厳しい条件での闘いになりそうです。
それだけボクシング界から那須川天心への期待が寄せられている表れともいえます
- 本来バンタム級(一階級下)の与那覇勇気と天心ではパワーの差が出てしまう可能性大
- スピードでは(ハンドスピード・フットワーク・相手のパンチに対する反射速度など)で天心が圧倒的に上回っている
- 天心は今までの試合でほとんど相手の攻撃をもらっていないほどディフェンスも上手い(メイウェザー戦は体重差もかなりあるので例外)
- 天心はプロテストのスパーリングで日本バンタム級1位の南出仁を相手に互角以上にわたり合っている
- 総合的に見て天心が与那覇勇気を圧倒して勝つ可能性が高い
不利な条件・下馬評でも言い訳せず「(天心は)ヨダレもんの相手、必ずぶっ倒してスターになる」と宣言する与那覇勇気選手の検討に期待しましょう。
那須川天心は過去にボクシングマッチで亀田興毅を圧倒している
ちなみに2021年11月14日に天心選手は「那須川天心 vs 亀田興毅」というボクシングに準じたルールでのスペシャルマッチを行っています。亀田興毅さんはこの時点で現役引退してましたが、日本人初の元ボクシング3階級制覇王者。
このスペシャルマッチも亀田興毅さんにとっては現役時代よりも6㎏重い契約体重での試合だったのもあり動きにキレがなかった印象ですが、それを抜きにしても天心選手のボクシングセンスが光っていました。
那須川天心選手は与那覇勇気選手との試合がボクシングデビュー戦ですが、キック時代からボクシング元世界王者の亀田興毅さんを圧倒できるほどのテクニックを持っています。
他にも天心選手は東京ドームやさいたまスーパーアリーナなど大舞台でのメインカードを何度も経験してきているので、「那須川天心 vs 与那覇勇気」でプレッシャーはさほど感じていないはず
「那須川天心 vs 与那覇勇気」試合結果|天心が圧倒的内容で判定勝利
2023年4月9日に行われたボクシングスーパーバンタム級マッチ「那須川天心 vs 与那覇勇気」の試合結果:判定3-0で那須川天心の判定勝利。
「キック界の神童」として鳴り物入りでボクシングデビューした天心ですが、KOはできなかったものの「テクニック・スピード・クリーンヒット・ディフェンス」すべての面で与那覇勇気選手を圧倒し完勝しました。
オフェンスの積極性はやや控えめだったものの、前に出る与那覇勇気選手を距離とフットワーク&ステップワークで翻弄し、終始天心のペースで試合を進めていたことからリング・ジェネラルシップ(試合における戦術・主導権)も天心が掌握している印象でした。
対する与那覇勇気選手も入場の演出から完全に特別扱いされている那須川天心推しの空気に飲まれず、自身のボクシングスタイルを貫き最後まで倒しに行く姿勢が素晴らしかったですね。
ツイッター上では
- 「天心パンチ力はなさそう」
- 「あれだけ当てて倒せないのは階級が合ってないんじゃないか」
といったファンからの声も多く見られますが、フルラウンド通してすべての面でランキング上位の選手を上回り完封することはKOする以上に難しいこと。
今後自分よりリーチが長い選手や同党のスピードを持ったボクサーとの試合になった際にも今回のように自分のペースで試合を支配できるかに注目です。
那須川天心
- 「(デビュー戦は)楽しかったですね。キックとの違いを確認しながらやりました、緊張はなかった」
- 「あのダウンはダメージは与えてなかったので、そういうのでもダウンになるんだなと。キックならあれはスリップダウン扱いだと思う。俺もちょっと気を付けないとなって思いました」
- 「KOしたいなと思いましたけど、相手の攻撃を貰わないというのをとにかく意識して試合しました」
- 「与那覇勇気選手のパンチはほぼ全部見えてました」
- 「この試合が那須川天心の一番強い姿だとは思ってほしくない。まだボクシングに専念して半年でまだまだ伸びるし、早く次の試合がしたい」
- 「引き出しは見せられたんじゃないかと。今後は倒しきれるようにパンチの強化をしていきたい」
- 「(トリッキーな動きは)観客合ってのものなんで盛り上げたいという気持ち」
与那覇勇気
- 「(試合の感想は?)無様に負けたなという感じです」
- 「(天心の試合後の印象)クリンチや離れ際に隙間を突いて打つ技術が上手かった。ボクシングの動きもスピードはもちろん、パンチの上下の打ち分けも思った以上に上手かったです」
- 「(ダウンが後頭部にヒットした感じだったが)あれは仕方ないですよね、自分が飛び込んだタイミングで避けながら当てられて地面に手を突いたんで」
- 「天心選手のパンチはキレで倒す感じで、タイミングで危ない場面もあった。今後はKOしていくんじゃないですかね?」
- 「ヤバッて思ったけど、効いたパンチはあまりなかったです」
- 「ファンの方々に沢山の声援を頂いて応援してもらったのに負けてしまい申し訳ない。天心選手の引き立て役になったことが悔しいというか情けない気持ち」。
与那覇勇気(よなはゆうき)まとめ
「キック界の神童」那須川天心選手のプロボクシングデビュー戦の相手「与那覇勇気(よなはゆうき)」選手についてまとめました。
- 与那覇勇気選手はプロボクシング日本バンタム級4位ランカーの実力者
- ノーガード戦法などトリッキーなファイトスタイル&軽量級ながらKOできるハードパンチャー
- 那須川天心選手といえどもデビュー戦の相手としてはかなり強敵
- それでもスピード&体格差で勝る天心が有利か
- 与那覇勇気選手は強いだけじゃなくイケメンボクサーとしても人気
- KNOCK OUT RED(肘有りルール)スーパーバンタム級王者「壱・センチャイジム」は与那覇勇気のいとこ
格闘技界はもちろんタレント活動もしている那須川天心選手の知名度がめちゃくちゃ高いので天心選手に注目が集まりがちですが、与那覇勇気選手もボクシングファンからの評価も高く人気の選手です。
下馬評では天心選手が有利ですが、ボクシングの経験値に勝る与那覇勇気選手が天心選手にボクシングの厳しさを教えるといった試合展開もありえます。
勝敗に関わらず魅力的なボクサーに変わりはないので4月8日の「那須川天心 vs 与那覇勇気」を楽しみましょう。