2023年11月4日(土)開催の「RIZIN LANDMARK7 in Azerbaijan」(アゼルバイジャン大会)にて「ヴガールケラモフ vs 鈴木千裕」が決定。この試合はRIZINフェザー級タイトルマッチとして行われます。
前戦でタイトルマッチを無傷で制した王者ケラモフが母国で勇姿を魅せるのか、鈴木千裕選手がアウェイでまたも特大アップセットを起こすのか?
記者会見からヒートアップした「ヴガールケラモフ vs 鈴木千裕」の見どころ&勝敗予想をまとめていきます。
「RIZIN LANDMARK7 in Azerbaijan」アゼルバイジャン大会はいつ開催?イベント概要
「RIZIN LANDMARK7 in Azerbaijan」(アゼルバイジャン大会)
日程 | 2023年11月4日(土) |
開催場所 | アゼルバイジャン・バクー(National Gymnastics Arena) |
配信時間 | 11月4日(土)日本時間22時~ |
PPV情報 | 前売チケット5,000円(税込)/当日チケット5,500円(税込) |
配信媒体 | U-NEXT/ABEMA/RIZIN 100 CLUB/RIZIN LIVE/スカパー! |
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「RIZIN LANDMARK7 in Azerbaijan」開催場所はヴガール・ケラモフ選手やトフィック・ムサエフ選手の母国アゼルバイジャン・バクーのNational Gymnastics Arena(ナショナルジムナスティックアリーナ)。観光旅行を兼ねてRIZINアゼルバイジャン大会を楽しみましょう。
RIZINフェザー級タイトルマッチ「ヴガール・ケラモフ vs 鈴木千裕」決定
2023年11月4日に「RIZIN LANDMARK7 in Azerbaijan」の開催が決定。本大会はRIZINフェザー級王者ヴガール・ケラモフ選手の母国アゼルバイジャンにて行われ、"RIZINアゼルバイジャン大会"として注目を集めています。
ヴガール・ケラモフ選手が第4代RIZINフェザー級王者となって初の母国凱旋試合は、鈴木千裕選手との対戦に決定。「ヴガール・ケラモフ vs 鈴木千裕」はアゼルバイジャン大会のメインカードとして行われます。
鈴木千裕選手は超RIZIN.2にて現Bellatorフェザー級王者パトリシオ・ピットブル選手と対戦(フェザー級ではなく-70㎏契約で行われた)、1R2分32秒で右ストレートからのパウンドでKO勝利し格上相手にアップセットを起こしています。
鈴木千裕が記者会見でヒールキャラに│ケラモフのベルトを奪い「俺が絶対チャンピオンになってやるからよぉ!」
「RIZIN LANDMARK7 in Azerbaijan」(アゼルバイジャン大会)の対戦カード発表記者会見にて鈴木千裕選手が暴走ヒールにキャラ変、バチバチに王者ケラモフを煽り散らかすといった「鈴木千裕劇場」を展開。
鈴木千裕選手に煽られても冷静さを保ち王者の風格漂うケラモフ選手との対照的な構図となり、アゼルバイジャンの記者陣も大盛り上がり。鈴木千裕選手のタイトルマッチに向ける意気込みが伝わり過ぎる激アツ会見となっています。
以下「RIZIN LANDMARK7 in Azerbaijan」記者会見での鈴木千裕選手とヴガール・ケラモフ選手の舌戦↓
- 鈴木千裕「アゼルバイジャンの皆さんこんにちは、日本を背負ってきた鈴木千裕です。俺はチャンピオンになりにここに来てます。ケラモフ選手、ちょっと気の抜けた顔してますけど俺はいつでもエンジン掛かってます。」
- 鈴木千裕「今ここで試合してもいいくらい覚悟決めて来てるんで。皆さん楽しみにしててください!(アゼルバイジャンの記者から拍手が起こる)」
- ケラモフ「私はこのベルトを借りている訳ではありません。100%このベルトを1年間守ります。」
- 鈴木千裕「あの試合(前戦でパトリシオ・ピットブルをKO)はたまたまでも何でもない、あれは確実に俺が勝ちに行った。RIZINでチャンピオンになるために俺は勝った。あれは余興に過ぎない…俺の本気の試合はここ。ぜってぇKOしてやるぜ俺が!」
- ケラモフ「それは夢の中で実現させてください。RIZINのベルトはいま私が持ってるので。」
- 鈴木千裕「(マウスピースをハメて)さっき裏で闘おうって言ってましたよね?別に裏でやらなくても俺はいつでも闘える!今ここでやってもいいぜ俺は!!」
- 鈴木千裕「(テーブルに土足で乗り、ケラモフのベルトを奪って肩にかける鈴木千裕選手)俺が絶対チャンピオンになってやるからよお!覚えてろよぉ!」
- ケラモフ「(ニコニコ穏やかな表情でベルトを立て直す)」
ケラモフ選手とのタイトルマッチを盛り上げるためか、鈴木千裕選手が暴走ヒールキャラでインパクトを残しています。
王者ヴガール・ケラモフ、静かに闘志をたぎらせる「会見で鈴木千裕がベルトを奪った時、怒りを抑えるのに必死だった」
「RIZIN LANDMARK7 in Azerbaijan」記者会見にて対戦が決定した鈴木千裕選手に盛大に挑発されたヴガール・ケラモフ選手。
フェイスオフまで穏やかな表情でオトナな対応をみせていましたが、ケラモフ選手は内心では鈴木千裕選手のベルトを奪うなどの挑発行為にブチギレ寸前だったことが判明。アゼルバイジャンの地元メディアのインタビューにて鈴木千裕選手への心情を吐露しています。
「RIZIN LANDMARK7 in Azerbaijan」記者会見後に行われた地元メディアのインタビューにて、ケラモフ選手が記者会見での鈴木千裕選手の挑発行為についてコメントしています。
ヴガール・ケラモフ
- 「記者会見で彼(鈴木千裕)が取った挑発行為は私との対戦、タイトルマッチが決定した興奮によるものだと思います。鈴木千裕選手が私のベルトを取り上げた時、私は怒りを抑えるのに必死でしたがなんとか自分を制御していました。」
- 「彼が私に頼んでベルトを持って記念撮影したいなら許可してもいいが、許可なく私のベルトに触るような無礼な行為は許せない。」
- 「鈴木千裕選手はテーブルの上に土足で乗っていたが、あれもリスペクトに欠ける行為だ。私との試合ではそういった行動はできないよと彼に伝えたい。試合では私が彼の頭に足を乗せてみせるよ。」
- 「この試合が母国アゼルバイジャンで行われることとは関係なく、私は誰にも負けはしないし誰にもベルトを渡すつもりもない。」
- 「鈴木千裕選手はパトリシオ・ピットブルにKO勝利したが、あの試合だけで彼の強さを過大評価するべきではない。」
- 「私がRIZINフェザー級の真の王者だということを次の試合で証明してみせます。」
地元メディアのインタビューにて王者ヴガール・ケラモフは、鈴木千裕選手の煽りに怒りを感じていたが何とか自分を抑えていた心情をカミングアウト。さらにパトリシオ・ピットブルをKOした試合で鈴木千裕選手の実力を過大評価してはいけないと指摘しています。
鈴木千裕「本気のケラモフと闘いたい、だから思いっきり怒らせた」
鈴木千裕選手が「RIZIN LANDMARK7 in Azerbaijan」記者会見配信後、自身のYouTubeチャンネルを更新。「2度目のタイトルマッチが決定しました。」といタイトルの動画にて、ケラモフ戦への意気込みを語っています。
ちなみに鈴木千裕選手が大暴れした記者会見の5分後に撮影したホヤホヤのYouTube動画とのこと。
鈴木千裕選手、「RIZIN LANDMARK7 in Azerbaijan」記者会見でのヴガール・ケラモフへの挑発について。
鈴木千裕
- 「(初めてあんな姿観たけどどうしたの?)1日かけてアゼルバイジャン来て、今までケラモフ選手の怒り上がったところ見たことないじゃん?どうせ闘うならマジで本気の殺気バチバチのケラモフ選手と闘いたかったから。」
- 「ケラモフ選手はいつも優しい顔して優しい感じで試合してさ。そうじゃなくて本気で○しに来いよって思ったから。だから思いっきり怒らせて本気のケラモフと闘いたい、文句なしのね。」
- 「それで試合して俺がKOしたら誰も文句言わないしね。アゼルバイジャン国民もTV観てる人も全員ケラモフの味方してくれていいんだよ、11月4日俺がケラモフKOして全員ガッカリさせてやるから。」
- 「チャンピオンなるには綺麗ごとだけじゃなれないから。だから本気のケラモフを引き出して、俺自身もエンジン掛かるし。やってやるぜ絶対負けねえよって気持ちにさらになったし。」
- 「アウェイだったけど感謝して日本背負って闘おうよ。負けてらんねーじゃん、全員日本人が勝てないて嫌だよ。」
- 「日本がしっかり勝って日本にベルト持って帰る。それがピットブル戦とかチャンスくれたRIZINへの恩返しでもあるし。ベルト持ってKNOCK OUTにベルト持って帰る。KNOCK OUTへの恩返しでもあるし、KNOCK OUTを大きくするためにもそれが必要だし。」
- 「RIZINって女子以外チャンピオンが全員外国人選手じゃん、日本人王者が居ないんだよね。全員取られてんじゃん、日本舐めんなよって。やろうよ俺らが。俺にはできる大丈夫。」
鈴木千裕選手が記者会見にて突然キャラ変してケラモフ選手を煽り散らかした理由は「怒らせて本気のケラモフと闘いたかったから」とのこと。また、女子以外RIZIN王座が全員海外勢に取られている現状を指摘し「俺がベルト獲って日本にベルトを持って帰る」と決意表明しています。
また、アゼルバイジャンのCBC TV Azerbaijan(TV局)に鈴木千裕選手が出演、対戦するヴガール・ケラモフ選手への印象や試合の作戦について答えています。
- 鈴木千裕「ケラモフ選手はメンタル,テクニック,フィジカルを兼ね備えている選手。格闘家として必要なものすべてを持っていると思います。」
- 「ケラモフ選手の試合映像は時間があれば100回見たいところですけど、まだ3回くらいしか観てないっすね。当日の感覚で闘います。」
- 「作戦は思いっきり打撃で打ち合うこと。それは誰が見ても面白いと思うし、ケラモフ選手も望んでると思います。試合まで沢山練習して、あとは風邪ひかなければ勝てると思います。」
CBC TV Azerbaijanに鈴木千裕選手が出演│ケラモフ戦についてインタビューに答える
「ヴガール・ケラモフ vs 鈴木千裕」勝敗予想まとめ
ここからはプロ格闘家による「ヴガール・ケラモフ vs 鈴木千裕」の試合展開&勝敗予想をまとめて紹介していきます。
塩田”GoZo”歩
パラエストラ八王子代表の塩田”GoZo”歩さんの「ヴガール・ケラモフ vs 鈴木千裕」勝敗予想。塩田”GoZo”歩さんはMMAでの鈴木千裕選手のセコンドを務めており、これまで名伯楽として鈴木千裕選手のRIZINでの活躍を支えています。
塩田”GoZo”歩
- 「「RIZIN LANDMARK7 in Azerbaijan」記者会見で鈴木千裕君がヒールっぽい感じで振舞ってたんですけど。」
- 「最近オリンピック3度出場した高谷惣亮さん(レスリングフリースタイル74㎏級銀メダリスト。現在は84㎏級)にパラエストラ八王子で特別クラスをやっていただいたんですけど、高谷惣亮さんにケラモフ対策でレスリングを1から教えてもらってます」
- 「ケラモフ選手はタックル非常に上手い選手なんで、それを以下に凌ぐかって言うのもキーポイントになると思います。」
- 「朝倉未来選手も堀江君もケラモフに完敗したなか、RIZINフェザー級でケラモフ選手に日本人で誰が勝てるのって。そんな中で鈴木千裕君はフィジカルがすごく強いんで、外国人選手と対戦した時にフィジカルだったり打撃のプレッシャーに負けないものを持っている。」
- 「これからタイトル奪取できるように練習して、当日はその成果を見せてくれると思います。」
塩田”GoZo”歩さんはヴガール・ケラモフとの対戦でのキーポイントは”いかにケラモフのタックルを凌ぐか"とし、レスリング五輪メダリスト高谷惣亮さんに師事しケラモフ対策を練っていると明かしています。
また、鈴木千裕選手はフィジカルの強さも打撃も外国人選手に負けないものを持っていると評価し、鈴木千裕選手のRIZIN王座戴冠に自信を見せています。
金原正徳&クレベル・コイケ
RIZIN.44にて対戦決定している金原正徳選手とクレベル・コイケ選手。両者は「クレベル vs 金原正徳」戦の記者会見にて、最近RIZINフェザー級戦線の上位に台頭してきている鈴木千裕選手についての印象を語っています。
クレベルは直接「ヴガール・ケラモフ vs 鈴木千裕」の勝敗予想をしている訳ではないものの、実質的に王者クラスの実力者によるケラモフ選手と鈴木千裕選手への印象は気になるところ。
金原正徳
- 「(最近存在感を増してきている鈴木千裕選手についてどう思う?)ピットブル選手に勝ったことで彼がフェザー級戦線で一つ抜けたことは間違いない。ただ、「クレベル vs 鈴木千裕」を見る限り、鈴木千裕選手がトップ層の位置を維持し続けるのは難しいと思います。」
- 「パトリシオ・ピットブルに勝ったことはすごいと思いますけど、その位置をキープできるほどの安定感はまだないと思いますね。MMAファイターとして。」
- 「ケラモフは朝倉未来戦や堀江君との試合を観て、強いなと思ってたところが本当に強かったなって思います。」
- 「鈴木千裕はいい意味で〇カだと思うんですよ。だって対戦するピットブルのこと知らなかったんですよ?他の選手の格闘技の試合もまったく観ないらしいんでケラモフの強さもなんとも思ってないと思う。だからこそ鈴木千裕の突進力・爆発力が活きる。」
- 「鈴木千裕がケラモフに勝つなら打撃の展開でピットブル戦のようなプレッシャーをかけていくしかない。ケラモフは組んでくる。あのハイクラッチでみんなやられてるるんで。その辺を対策しないと話にならない。」
- 「でもケラモフは1、2カ月の対策で対応できる次元じゃない。だからあとはどこまで勇気を持って前に入っていけるか。全然前に行った方がいい。」
- 「朝倉未来は行ききれなかったけどあの距離だと完全にケラモフ有利なんですよ。ストライカーがケラモフに勝つなら組まれること前提で近い距離で潰した方がいい。」
クレベル・コイケ
- 「(鈴木千裕選手がパトリシオをKOしたことについて)彼は強いけど、でもまだレベルアップじゃなくて。自分がまた闘っても絶対1本勝ちします。」
金原正徳選手は8:2でケラモフ有利としながらも、鈴木千裕選手がケラモフに組まれるのを恐れず打撃の展開で行ききれるなら可能性はあると予想。一方のクレベルコイケは鈴木千裕選手がパトリシオ・ピットブルをKOしたことを評価しつつも、まだまだ自分との実力差はあるとしています。
RIZIN.44「クレベル・コイケ vs 金原正徳」勝敗予想まとめ
斎藤裕
RIZIN.28にてヴガールケラモフとのフルラウンドの激闘を制している斎藤裕選手の「ヴガール・ケラモフ vs 鈴木千裕」の勝敗予想。
- 「鈴木千裕選手が前戦でパトリシオ選手にKO勝ちしてるんで、鈴木千裕選手の良さが出ると大勝ちっていう予想もあると思いますけど、僕は序盤の立ち合い次第ではワンサイドになるかなって思います。鈴木千裕選手次第でケラモフ選手が圧勝する可能性がある」
- 「ケラモフ選手の得意な形(テイクダウン→グラウンドでフィニッシュの展開)にハマって抜けられないでチョークなのかパウンドアウトなのか。色んな技を持ってると思うんですがケラモフがフィニッシュするのかなと思います。」
- 「リングじゃなくケージでやるっていう事もケラモフに有利な要因のひとつ。鈴木千裕選手はかなり対策してるみたいなんでMMAをするのか1発当てに行くのか作戦も気になりますよね。」
- 「ケラモフ有利は揺るがないのかなと僕は見ています。鈴木千裕選手も「らしさ」を見せてほしいなって気持ちはありますね」
ケラモフの強さを身をもって知っている斎藤裕選手の勝敗予想はやはりケラモフ有利と予想。しかし鈴木千裕選手の頑張りにも期待したいとエールを送っています。
中島太一
現バンタム級キング・オブ・パンクラシストでRIZIN.35にてヴガール・ケラモフと対戦し、前三角絞めで一本負けを喫している中島太一選手の「ヴガール・ケラモフ vs 鈴木千裕」の勝敗予想。(現在はRIZINバンタム級で活躍中)
- 「ケラモフは向き合った時の圧、特にパンチを振ってくるときの圧は結構なものがありました。でも四つ組みで組んだときはそんなに力入れてないんですよね。自分がいいところ持った時だけ力を入れる感じなんで四つはそんなに強さは感じなかった。」
- 「「ケラモフ vs 鈴木千裕」は寝技の展開では圧倒的にケラモフ選手が有利。打撃だと五分五分くらいだと思うんですけど、鈴木千裕選手の方が爆発力と1発がある。」「ケラモフ選手が朝倉未来戦の時のように初めから組みに行けばケラモフ有利。でもケラモフが打撃に付き合えば鈴木千裕選手が全然勝負できるんじゃないかって思います。」
- 「格闘技って色々分かってくるとあんな風に打撃振り回すことができなくなってくる。だからあの闘い方は鈴木千裕選手の強みですよね。」
- 「勝敗予想はケラモフ選手が1Rパウンドアウト。今回はケラモフにとってホームでの試合になるので、日本で見るより強いケラモフ選手が見れると思います。」
中島太一選手はケラモフが打撃戦に付き合えば鈴木千裕選手の勝機もあるとしつつも、1Rケラモフがパウンドで勝利すると予想。さらに今回はアゼルバイジャン開催なのでいつも以上に強いケラモフが見れるのでは?としています。
石渡伸太郎
元バンタム級キング・オブ・パンクラシスト&元RIZINバンタム級ファイター"RIZIN漢塾塾長"石渡伸太郎さんの「ヴガール・ケラモフ vs 鈴木千裕」。
- 「鈴木千裕選手は殴り合いの展開に出来れば誰でもKOできる。組み技の強いケラモフに勝つにはテイクダウンを恐れずに自分から殴りに行けるかどうか次第」
- 「ケラモフはテイクダウンを奪うのは巧いけどその後の処理がボヤっとしてる、鈴木千裕選手はテイクダウンされた後に背中を付けさせなければ立ち上がるチャンスができる」
- 「組みの強いケラモフとストライカーの鈴木千裕選手は、相性的にはケラモフが圧倒的有利。鈴木千裕選手はパトリシオ・ピットブルをKOしたとはいえ、MMAファイターとしてのトータルの完成度で言えばまだ早いんじゃないかと思います」
- 「ただしケラモフの攻撃パターンは強力な反面、シンプルだから対策はしやすい。なので鈴木千裕選手にもチャンスはある」
石渡伸太郎さんは両者の相性的にケラモフが圧倒的に有利としながらも、ケラモフのテイクダウン狙いや攻撃パターンの癖に対策を練れば鈴木千裕選手の勝機もあると予想。
北方大地
第2代ストロー級キング・オブ・パンクラシストで、新設されたRIZINフライ級で活躍されている北方大地選手の「ヴガール・ケラモフ vs 鈴木千裕」。
- 「ピットブルをKOできる日本人なんて鈴木千裕以外にマジでいないですよ!これだけパンチある日本人はなかなか出てこない。五味孝典さん以来のレベルですよ」
- 「鈴木千裕選手は攻めるタイミングや嗅覚に優れてる、KOする才能がありますね。ただ、正直グラップリングの伸びしろはまだかなりありますね。」
- 「一方のケラモフはグラップリング能力が高い。グラウンドコントロールもできるし、パウンドも落とせる、極めもある。穴がなかなかないですよ。唯一の穴と言えばスタミナと打撃のディフェンス。」
- 「鈴木千裕選手のセコンドはけっこう作戦を立てるじゃないですか?でも彼は作戦立てない方がいいと思うんですよ。鈴木千裕選手の良さは吹っ切った時なんで。ぶんぶん打撃振ってケラモフを下げさせればテイクダウンできない。これでケージ際まで追いかけ回していけばKOもあり得る。」
- 「鈴木千裕選手は序盤にインローを出す癖がある。蹴りで組み立てるとケラモフにテイクダウンされる可能性が高い。」
- 「勝敗予想はケラモフの一本勝ち。日本人とケラモフは組み技に差がありすぎる」
北方大地選手は鈴木千裕選手の振り切った打撃ならケラモフを下げさせKOするチャンスもあるとしつつも、ケラモフの組み技の能力の高さを評価しケラモフの一本勝ちと予想。
「ヴガール・ケラモフ vs 鈴木千裕」試合結果│1R衝撃KOで鈴木千裕が新王者に!
ペダラーダ(下からの蹴り上げ)&グラウンドパンチ連打でケラモフに1RKO勝利
「×ヴガール・ケラモフ vs 鈴木千裕〇」1RKO勝利 (ペダラーダ(蹴り上げ)→グラウンドパンチ連打)鈴木千裕がRIZINフェザー級王者第5代王座を戴冠!
これが天下無双の稲妻ボーイだ⚡️⚡️⚡️
— 鈴木千裕Suzuki Chihiro (@Chihiro__0514) November 4, 2023
格闘技界の二刀流!夢を叶えたぞ!!
皆んな応援ありがとございました! pic.twitter.com/IO8iKtoHKa
1R 間合いを計る両者、ケラモフが一気に距離を詰めワンツーをヒットさせる。ケラモフがテイクダウン成功するも鈴木千裕が三角絞めを仕掛ける。三角絞めに上体を上げ反応したケラモフの顎に鈴木千裕の下からの蹴り上げがクリーンヒット、ケラモフが膝から落ちる。
意識の飛んだケラモフに鈴木千裕が下からグラウンドパンチ連打しレフェリーストップ。鈴木千裕が完全アウェイのアゼルバイジャンで王者ケラモフを1R衝撃KO勝利で下し、第5代RIZINフェザー級王者となった。
「ヴガール・ケラモフ vs 鈴木千裕」試合後のコメント
鈴木千裕
- 「ケラモフ選手は前回朝倉未来選手にやったグラウンドで抱えてパウンドと肘が来るなって思ってて、フェイクの三角絞めを取る振りをして。ケラモフ選手が上体を上げてパウンドを打つ動きにドンピシャで蹴り上げを合わせた。それでダウン取れたんで息が戻る前にラッシュかけてKOですね。」
- 「これは作戦じゃなくて、僕は闘いの中で答え見つけるんで。1Rで5回アタックチャンスを作るって言っててそのチャンスが来たから狙った。」
- 「ケラモフ選手はテイクダウンのスピードが速くて来るって分かってても取られた、そこは想定内ですね。下から殴ったのは初めてで親指が直で当たって負傷した、チャンピオンになれたんで骨折れるくらいどうでもいいです。」
- 「やっとチャンピオンになれたんでこれからRIZINに恩返ししていきたい、チャンピオンとして。」
- 「子供たちに未来を見せていきたい。今は日本の格闘技は不良の人たちやヤンキーが表舞台に出てて、格闘技の質を下げちゃってるんですよね。そうじゃなくてホンモノが真剣に真面目に格闘技をやって報われるようなものを子供たちに見せたいですね。」
- 「格闘技界の中心に立つことができたんで次は盛り上げていきたい。」
ヴガール・ケラモフ
試合後インタビューなし