2023年5月6日(土)に開催されるRIZIN.42にて、RISEの看板ファイターYA-MAN(ヤーマン)選手のMMA(総合格闘技)転向が発表されました。MMAデビュー戦は「YA-MAN(ヤーマン)vs三浦孝太」に決定。
YA-MAN(ヤーマン)選手のMMA転向というだけでも楽しみなのに、対戦相手も話題性のある三浦孝太選手に決まったことでさらに注目度が増しましたね。
本記事ではヤーマンはMMAデビュー戦で勝てるのか、「YA-MAN(ヤーマン)vs三浦孝太」の試合展開や勝敗予想をしていきます。
RIZIN.42で「YA-MAN(ヤーマン)vs三浦孝太」がMMAルールで決定
RIZIN.42で「YA-MAN(ヤーマン)vs三浦孝太」が決定、この試合は66.0㎏契約のMMAルール(5分2ラウンド)で行われます。
ちなみにこの試合が2Rのみの点について「俺(ヤーマン)は3Rでも良かったんだけど…」と語っていることから三浦孝太選手に配慮して2Rになったものと思われる
YA-MAN(ヤーマン)は「THE MATCH 2022」で芦澤竜誠選手と試合して以降、SNSなどで「MMA(総合格闘技)転向」を匂わせてきました。
しかもデビュー戦の相手は海外のファンも多い三浦孝太に決定
三浦孝太選手は知名度がやたら高いわりにMMAルールではまだ2戦と経験が浅く、YA-MAN(ヤーマン)にとってはMMAデビュー戦の相手としては美味しい相手ですね。
ちなみに三浦孝太選手のお父さんはサッカー界のレジェンド「キングカズ」こと三浦知良さん。サッカー界の超有名人の息子ながらサッカーではなくMMA(総合格闘技)の道に進んだことでも有名
YA-MAN(ヤーマン)
- 「RISEから来ましたYA-MAN(ヤーマン)です。三浦孝太選手と自分は対極にある、生まれも育ちも顔も」
- 「この試合で「自分の人生を変えられるのは自分次第」ということを伝えたい」
- 「この試合は1ラウンドで終わると思います」
- 「MMAは長南亮さんのジム(TRIBE TOKYO)とtライフォース赤坂でやらせてもらってて、かなりMMAにアジャストできてきてます」
- 「パウンドや寝技の展開からのエスケープもできるようになってきている。打撃で終わらせたい」
- 「三浦孝太のファンを全員ブン取ってやりますよ」
三浦孝太
- 「YA-MAN(ヤーマン)選手はMMAデビュー戦ですけど、格闘技のキャリアは全然自分より上と思っている」
- 「格闘技界の第一線で活躍してきたYA-MAN(ヤーマン)選手にリスペクトを込めて、逆に1ラウンドで終わらせるつもりで絶対勝ちに行きます」
- 「YA-MAN(ヤーマン)とは打撃の展開が絶対あると思うので、寝技だけじゃなく打撃でも盛り上げたい」
YA-MAN(ヤーマン)はMMA(総合格闘技)の適性が高いストライカー
YA-MAN(ヤーマン)選手は国内最大級のキックボクシングイベントRISEの看板選手の一人で、キックルールながらMMAで使用するオープンフィンガーグローブ着用での試合でKOを量産。「YA-MAN(ヤーマン)vs芦澤竜誠」でも抜群の当て感でKO勝利を収めています。
キックボクサーがMMA転向するケースは増えてきていますが、YA-MAN(ヤーマン)はキック時代からオープンフィンガーグローブでクリーンヒットさせる感触に慣れています。
キックボクシングで使用するボクシンググローブ
- ヒットする面積が大きく、パンチに重さを乗せやすい(=ダウンやKOしやすい)
- 重さが乗せやすいためガードの上からでも効かせられる
MMAで使用するオープンフィンガーグローブ
- ボクシンググローブに比べて軽く小さいためハンドスピードは上がる
- ヒットする面積が小さく、ガードの隙間を縫える(ガードしにくい)
- パンチに重さは乗せにくい反面、薄く拳の硬さが伝わりやすいのでカットなどヒットした箇所表面へのダメージは狙いやすい
YA-MAN(ヤーマン)選手、MMAデビュー戦前からオープンフィンガーグローブに慣れてるというのはかなり大きなメリットですね
「YA-MAN(ヤーマン)vs三浦孝太」の試合展開・勝敗予想
- 三浦孝太選手は過去に対戦したRIZINでのMMAルールの2試合を見る限り、試合序盤から打撃でもアグレッシブに攻めていっています。しかし2戦2勝してどちらも一本勝ちしてることからも「打撃で仕留めるというより、テイクダウンにつなげるための打撃」といった印象。
- YA-MAN(ヤーマン)戦でもグラウンドの展開に持ち込むために序盤から打撃で攻めていく可能性大。ただ、過去2試合に対戦したYUSHI選手などと比べ、YA-MAN(ヤーマン)はRISEのトップファイターの一人なので三浦孝太とは打撃のレベルがある
- 過去2試合で三浦孝太はフェイントやタイミングを計らず、とにかく思い切りのいいパンチをフルスイングしてます。これはタックルにつなげるための打撃だとしても、思い切りのいいYA-MAN(ヤーマン)ならファーストコンタクトでパンチのカウンターを合わせられそう
- またYA-MAN(ヤーマン)はMMAデビュー戦とはいえ身体の厚みがありフィジカルが相当強い印象なので三浦孝太選手は簡単にテイクダウンできないと予想。テイクダウンできずにスタンドの打撃戦になりYA-MAN(ヤーマン)がKO勝利するといった展開が予想されます
また、三浦孝太選手はK-1 MAXレジェンドのブアカーオとタイでエキシビジョンを行ってます。
この試合で三浦孝太は一見するとブアカーオといい感じに渡り合ってるように見えますが、フェイントも使わずとにかく手数を多く出すといった感じでプロのストライカーと闘うには打撃が正直すぎる印象。
打撃が正直すぎると相手に読まれやすく、カウンターを合わせられやすいということでもあります。
面積の小さいオープンフィンガーグローブでもKOを量産してきているYA-MAN(ヤーマン)の当て感の良さなら、ファーストコンタクトでカウンターを合わせられる可能性が高い
RIZIN.42「○ YA-MAN(ヤーマン)vs三浦孝太 ×」試合結果TKO
RIZIN.42にて行われたYA-MAN(ヤーマン)選手のMMAデビュー戦の試合結果はヤーマン選手が1Rパウンド連打でTKO勝利を収めています。
「○ YA-MAN(ヤーマン)vs三浦孝太 ×」TKO(左右のフックからのパウンド連打)
リングコール時鋭い眼光で三浦孝太を睨みつけるYA-MAN(ヤーマン)、対する三浦孝太も気合十分の表情。
1R 三浦孝太の目前まで一気に距離を詰めるYA-MAN(ヤーマン)、ノーガードで「来い」と挑発する。YA-MAN(ヤーマン)のカーフキックにスーパーマンパンチを合わせる三浦孝太、そのまま組み付きテイクダウンからフロントチョークをセットする。
フロントチョークをかけられた状態のまま立ち上がるYA-MAN(ヤーマン)、コーナー際に詰める。深くは入っておらず抜けたタイミングでヤーマンが右フック、三浦孝太がこれをかわし再度組み付く。三浦孝太がテイクダウンに成功しバックに組み付くも、YA-MAN(ヤーマン)が冷静に対処しスタンドの展開に戻る。
三浦孝太の右ストレートにYA-MAN(ヤーマン)のフックがカウンターでヒット、三浦孝太がタックルに行くもヤーマンがこれを切りがぶり状態からパウンドを落としていく。三浦孝太はガードポジションで凌ぐもヤーマンがこれを抜けスタンドに戻る。
YA-MAN(ヤーマン)が左右のフックからの膝蹴り、パウンド連打で仕留めにかかりレフェリーストップ。YA-MAN(ヤーマン)が三浦孝太をパウンドで1RでTKOし、MMAデビュー戦を勝利で飾った。
試合後YA-MAN(ヤーマン)は芦澤竜誠選手を名指しで対戦アピール、「芦澤、また殴ってやろうか?」と絶叫した。
RIZIN.42「YA-MAN(ヤーマン)vs三浦孝太」試合後の両者のコメント
YA-MAN(ヤーマン)
- 「MMAデビュー戦楽しかったです、RIZINの大きい舞台でKO出来て気持ちいいですね。入場はTHEMATCH 2022の時より派手にしました、毎回期待以上のものを見せないと。今回の入場で連れてきた美女軍団は150万かかりました笑」
- 「(三浦孝太の印象)闘う前の印象はもっと温厚なのかなと思ってたんですけど、試合前に瞳孔ガン開きで睨んできてやっぱそこはファイターなんだなと。育ちがいいとかは感じなくて荒々しい目付き、向こうもヤル気で来るんだなと楽しみになりました」
- 「今後の動向とか展望は特に無くて、目の前の試合を盛り上げてくだけ。ベルトとかもそんなに興味ないっす」
- 「MMAデビュー戦ですけど試合中落ち着いてましたね、フロントチョークからの引き込みも100%くると思ってたんで。チョークは深く入ってなかったんであえてここで力使わせようと思ってた、全部練習通り」
- 「(試合後リング上での三浦孝太との会話は)まずは試合うけてくれてありがとうと。皇治さんと試合した時もRIZIN観ててそこからリスペクトしてます、今度一緒に練習して打撃教えてくださいと言ってくれてました。ここから2人で盛り上げていこうと」
- 「芦澤竜誠選手とはファンから凄い数のDM来るんで。自分としては何とも思ってないんですけど、(芦澤竜誠と)再戦やってやってもいいよって感じ。またみんなの前でボコボコにされたいならって感じです」
- 「対抗心っていうのはライバルに対して出るもので、あいつ(芦澤竜誠)には対抗心ないです。黙らしてやろうか?うるせーからって感じです」
- 「(芦澤竜誠が体重落として合わせろと言ってる件は)落とそうと思えば全然落とせる。けど食べるのが好きで楽しみなんで減量したくないんですよ」
- 「今後の階級はRIZINフェザー級ですね、フェザー級の方が面白いしバンタム級だと減量がキツい」
- 「今回の試合で女性ファンが増えてくれたら嬉しいですね、でも(三浦孝太に勝って)逆に嫌われたかも?」
- 「(木村“ケルベロス”颯太選手がヤーマン戦をアピールしている件について)まぁまだ早いんじゃないですかね、眼中にない。やってもすぐ終わっちゃうだろうし。会見とかで盛り上げるんじゃなくて、まずは試合で盛り上げろよと。そっからですね」
- 「今日はRISEを背負ってRIZINで闘った、RIZINファンにもRISE観てほしい」
三浦孝太
- 「ほんと悔しいですね。ヤーマン選手はテイクダウン取れてからの対応が良くて、力が思ってた以上に強かった」
- 「作戦はテイクダウンをフェイントにして打撃を用意してたんですけど、作戦通りできなかったですね」
- 「自分でも試合になったらヤーマン選手にビビっちゃうと思ってたんですが、ビビらずに戦えたと思う」
- 「今後の展望は負けた直後でまだ考えられないですけど、トレーニングはすぐ再開して格闘技を続けていきたいですね」
- 「ヤーマン選手の攻撃で効いたのはパウンド、スタンドではクリーンヒットはなかったです」
- 「自分は他のRIZINファイターに比べ実績がないので出場できる権利は薄いと思ってる。勝ってる内はいいですけど、今回負けちゃったんでどうしようかなという感じです」
- 「RIZINに使ってもらえる限りは格闘家としての自分の成長を見せていきたい」
- 「ヤーマン選手がOKなら一緒に練習していい部分を吸収したい」
- 「(セコンドに天心パパが付いてたのは)スタンドの打撃の指示・作戦に関しては那須川会長にすべて出してもらっていました」
YA-MAN(ヤーマン)のMMAデビューまとめ
RIZIN.42にて行われる「YA-MAN(ヤーマン)vs三浦孝太」の試合展開・勝敗予想をしてきました。今までの両者の試合を振り返ると、MMAデビュー戦とはいえ打撃の相性的にYA-MAN(ヤーマン)が上回る可能性が高そうです。
番狂わせで三浦孝太選手が勝ってもそれはそれで面白いですが、YA-MAN(ヤーマン)がMMAデビュー戦を勝利すれば「今後RIZINでYA-MAN(ヤーマン)が誰と対戦するか」もめちゃくちゃ楽しみですね。
今回の試合が66.0㎏契約なのでフェザー級で試合していくはず。RIZINフェザー級にはストライカーも多いので誰と対戦しても面白そうなのでそちらにも期待ですね。
「YA-MAN(ヤーマン) vs 平本蓮」「YA-MAN(ヤーマン) vs 萩原京平」「YA-MAN(ヤーマン) vs 芦澤竜誠2」とか組まれたら超盛り上がりそう