プロボクシング元OPBF東洋太平洋ウェルター級&スーパーウェルター級王者、渡部あきのり(あきべぇ)さんのBreaking Down( ブレイキングダウン)への参戦が決定しました。
渡部あきのり(あきべぇ)さんはボクシング現役時代KOを量産したハードパンチャー。現役引退後も「第2の格闘技人生」としてBreaking Down( ブレイキングダウン)へ向けてトレーニングを重ねてきています。
本記事ではKO量産の元プロボクサー「渡部あきのり(あきべぇ)」さんの現役時代の戦績や引退後の現在まで紹介していきます。
渡部あきのり(あきべぇ) プロフィール(戦績・経歴・強さなど)
渡部あきのり(あきべぇ)
生年月日 | 1985年7月10日(37歳) |
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出身地 | 埼玉県北葛飾郡杉戸町 |
身長 | 175cm |
ファイトスタイル | サウスポー/インファイター |
プロボクシング戦績 | 47戦39勝(33KO)7敗1分 |
リングネーム遍歴 | 渡部信宣(本名)→牛若丸あきべぇ→渡部あきのり |
渡部あきのり(あきべぇ)さんはインターハイ常連のボクシングの名門、花咲徳栄高校ボクシング部出身の元プロボクサー。アマチュアボクシングで20戦し経験を積んだ後、2004年にプロデビューしています(ボクシング部時代にインターハイで準優勝)。
プロボクシングでの階級はウェルター級(-66.68kg)からキャリアをスタートし、2013年からは階級アップしてスーパーウェルター級(-69.85kg)で戦績を重ねていました。
渡部あきのり(あきべぇ)さんのボクサーとしての特徴は分かりやすく「KO量産できる超ハードパンチャー」です。
日本人でここまでKOを量産できるのも凄いことですし、ボクシングは打撃系格闘技のなかでもダントツで奥が深い競技なのでKOするにはパンチ力だけではなくそこに至るまでの布石や戦略も必要。
持って生まれたパワーとそれを使いこなすテクニックがないとボクシングでKOはできないもの。つまり渡部あきのり(あきべぇ)さんはKOアーティストでありテクニシャンなボクサーといえます。
実力派ボクサーの渡部あきのり(あきべぇ)さんですが、現役時代は男前ボクサーとしても人気でした。目鼻立ちがはっきりしていて鋭い眼光には男らしい色気が宿ってましたね。
ちなみに現在は「鼻曲がりニキ」を自称されていてそれはそれで味が出てます
- プロボクシング戦績:47戦39勝 (33KO) 7敗1分
- アマチュアボクシング戦績:20戦15勝(6KO)5敗
39勝のうち33T(KO)とプロボクシング時代のKO率がヤバすぎる…!渡部あきのり(あきべぇ)さんが日本人離れしたハードパンチャーということを数字が物語ってます。
渡部あきのり(あきべぇ)のボクシング獲得タイトル
渡部あきのり(あきべぇ)さんはプロボクシング時代、ウェルター級で活躍しその後スーパーウェルター級に階級アップし試合していました。
約15年間に渡るボクシング人生のなかで渡部あきのり(あきべぇ)さんは数々のベルトを獲得してきている元ボクシング王者でもあります。世界王者ではなかったものの国内&海外のベルトを複数獲り、何度も王座防衛してきた実力者。
日本人ボクサーは軽量級が主流のなか、渡部あきのりさんは超激戦区の中量級ウェルター&スーパーウェルター級で実績を残してきた猛者
- 2005年9月 東日本ウェルター級新人王
- 2005年12月 全日本ウェルター級新人王&MVP(「渡部あきのり(あきべぇ) vs 細川貴之(ほっそん)」
- 2009年6月 レイジングバトル70.0㎏契約(A級ボクサーの賞金トーナメント)優勝&MVP
- 第50第日本ウェルター級王者(すべてTKOで3度防衛)
- 第37第OPBF東洋太平洋ウェルター級王者(5度防衛)
- 2013年11月 第17代PABAスーパーウェルター級王者(日本人初のPABA王者、防衛せず返上)
- 2018年8月 日本スーパーウェルター級暫定王者
- 2019年8月 第37代OPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者(1度防後返上)
リングネームを「渡部信宣」「牛若丸あきべぇ」から「渡部あきのり」へ変更
渡部あきのり(あきべぇ)さんはプロボクシング時代に二度リングネームを変更しています。「渡部信宣(本名)」→「牛若丸あきべぇ(江戸乃牛若丸)」→「渡部あきのり」の順にリングネーム改名。
- 2004年のプロボクシングデビューから2006年までは本名の「渡部信宣」をリングネームとし活動
- 2006年「江戸乃牛若丸」というリングネームで試合。この試合は亀田興毅&亀田大毅が出場するボクシングイベントの前座として出場した
- その後渡部あきのり(あきべぇ)さんは亀田家の父、亀田史郎さんに弟子入り。リングネームを「牛若丸あきべぇ」へ変更
- 当時の煽りV(紹介VTR)ではあきべぇさんと亀田家との関係を強調する内容が多かった
- 2007年には亀田家から離れプロデビュー時からの所属ジム「協栄ボクシングジム」へ戻る
- 2008年11月、現在の「渡部あきのり」へリングネームを変更
渡部あきのり(あきべぇ)亀田家との関係|亀田史郎さんに弟子入り
ボクサーが3度もリングネームを改名するのはかなり珍しいことですが、渡部あきのり(あきべぇ)さんの亀田一家との関係性や亀田史郎さんへの弟子入りが影響してのことのようですね。
渡部あきのり(あきべぇ)さんと亀田一家が親密な関係性を築いた経緯には、当時「協栄ボクシングジム」所属だった亀田興毅さん達と共に練習をこなす仲だったことがあります。
当時の協栄ボクシングジムの会長さんが「共に練習して強くなれ」と亀田史郎さんの元に渡部あきのりさんを預けたとのこと。渡部あきのりさんは亀田史郎さんの元で約1年練習を共にしており、亀田史郎さんは渡部あきのりさんについて「我が子のように面倒を見た」と語っています。
ちなみに亀田史郎さんはブレイキングダウン人気について肯定的で、「強いだけじゃ素人に凄さが伝わらない、ブレイキングダウンみたいに素人にも分かりやすいルールで露出して知名度を上げることも大事」と熱弁されていました
渡部あきのり(あきべぇ)はボクシングで「15連続KO」の記録を誇るハードパンチャー
2004年2月16日のプロボクシングデビュー戦から2007年9月17日の「ファルカド・バキドフ」戦までの間で、「15連続KO勝利」の記録を持っている正真正銘のハードパンチャーです。
プロデビュー戦から15連勝するだけでも凄いことなのに「15連続KO勝利」はヤバすぎる…!
ちなみにこの15連続KO記録は1980年代に活躍したスーパーライト級で活躍したプロボクサー浜田剛史(はまだつよし)さんに並ぶタイ記録を達成しています。
渡部あきのりは過去にフロイド・メイウェザーやサウル・アルバレス(カネロ)、キース・サーマンとスパーリング
渡部あきのり(あきべぇ)さんは現役ボクサー時代に名だたるボクシング世界王者たちとのスパーリング経験があります。スパーリング相手の面子がヤバすぎます↓
- RIZIN参戦でもお馴染みの「無敗のボクシング世界5階級制覇王者」フロイド・メイウェザー・ジュニア
- 「世界4階級制覇王者」サウル・アルバレス(カネロ)
- 「元WBA世界ウェルター級スーパー王者」キース・サーマン
といったボクシングレジェンドたちとのスパーリング経験は凄すぎる…!
世界王者クラスのボクサーとのスパーリングパートナーに選ばれるにはかなりの実績が必要なので、このことからも渡部あきのり(あきべぇ)さんのボクサーとしての評価の高さがうかがえますね。
ちなみにフロイド・メイウェザーとのスパーリングが実現した理由には「渡部あきのり(あきべぇ)さんが前日本ウェルター級新人王になったご褒美」として所属ジムが動いてくれた背景があります。
メイウェザーとのスパーリングについて渡部あきのり(あきべぇ)さんは
- 「メイウェザーのL字ガードで遊ばれて全然パンチが当たらなかった」
- 「レーダーみたいに正確なパンチだった」
とフロイド・メイウェザーの強さを称賛しています。
「One Time」の異名(1RでのKOが多いことが由来)を持つキース・サーマン、プロボクシングで負けた試合は2019年7月20日に行われたマニーパッキャオとの試合のみの天才ボクサー。
キース・サーマンと渡部あきのり(あきべぇ)さんは当時所属していた角海老宝石ジムで2019年(パッキャオ戦の前)に1Rのマススパーを行っています。
きっかけは親日家のキース・サーマンがアポなしでフラッと角海老宝石ジムに顔を出し、その際 渡部あきのり(あきべぇ)さんがマススパーを申し込んだとのこと。
ガードを下げ超絶反応速度であきべぇさんのパンチをかわすキース・サーマン、カウンターのジャブも速い。しかしサーマンの右ストレートにあきべぇさんの右フックがカウンターでヒット。その後もキース・サーマンが惚れ惚れするディフェンステクニックを見せつけマススパー終了。
渡部あきのり(あきべぇ)さんはキース・サーマンについて
- 動きが柔らかい、水のようにパンチを避ける
- 緩急つけたパンチでレーダーみたいにシャープ
- スイッチしてポジショニングも上手く、リズムをずらしてくる
とそのボクシングテクニックを称えています。
また、「言葉は通じないけどハートで話してくれるナイスガイ」とのことで、キース・サーマンはあきべぇさん以外にもジムの練習生にもアドバイスをして写真を一緒に撮るなど人格者ぶりも世界レベルだったようですね。
渡部あきのり(あきべぇ)がRIZIN参戦のマニー・パッキャオに対戦アピール
ちなみにカネロとのスパー動画は今のところ公開されておらず、YouTubeチャンネル登録者が1万人突破したら公開するかもとのこと。あきべぇさんのYouTubeチャンネル「全力あきべぇチャンネル」に登録して「カネロ vs あきべぇ」を公開してもらいましょう!
渡部あきのり(あきべぇ) は過去に木村フィリップミノルとガチスパーしている
渡部あきのり(あきべぇ)さんは現役ボクサー時代の2018年に元K-1王者の木村フィリップミノル選手とボクシングルールのスパーリングをしています。ハードパンチャー同士、お互いにダウンを取り合う白熱の内容で見応え充分です。
渡部あきのり(あきべぇ)さんは木村フィリップミノル選手のボクシングについて以下のように評価してます↓
- 「木村フィリップミノル君は凄いパンチ力だけど伸びなくて射程が短い。当て感はそんなに良くないかも」
- 「体幹と前腕の圧力・プレッシャーが強い」
- 「パンチが手打ちで間合いに関してもボクサーの動きじゃなかった、パンチが読みやすい動作。ボクサーのパンチはもっと見切れない動作」
- 「でも手打ちでこれだけパンチがあるのは凄い。木村フィリップミノルは持って生まれた身体能力が高い」
- 「前腕でのガードは上手い」
- 「パンチ力に関しては今まで受けた中で一番強かった」
渡部あきのり(あきべぇ)さんは「木村フィリップミノル選手のパンチは世界ランカークラスには当たらない。日本ランカーには通用するかも」と評価しています。
ボクシング技術の甘さを指摘しつつも、当時K-1ファイターだった木村フィリップミノル選手がここまで高く評価されるのは凄いことですね
「渡部あきのり vs 木村フィリップミノル」は渡部あきのり(あきべぇ)さんのYouTubeチャンネルで観れるのでチェックしてみてくださいね。
【Breaking Down】渡部あきのり(あきべぇ) がブレイキングダウン8参戦
渡部あきのり(あきべぇ) さんはブレイキングダウン7へ応募していましたが惜しくも書類選考落ちしています。しかしブレイキングダウン8への書類選考に通過したことをYouTubeチャンネルで報告、渡部あきのり(あきべぇ) さんのブレイキングダウン8のオーディションへの参戦が決定。
- 「ブレイキングダウン8のオーディションで誰かと対戦することになると思います」
- 「KOする準備はできてるので期待しててほしいです!」
と意気込みを語っています。
【ブレイキングダウン】渡部あきのり(あきべぇ) の対戦相手候補は?
渡部あきのり(あきべぇ) さんがブレイキングダウンで対戦したら盛り上がりそうな対戦相手を同階級の選手から3名ピックアップして紹介していきます。
【渡部あきのりの対戦相手候補①】飯田将成(いいだまさなり)
飯田将成さんは渡部あきのり(あきべぇ)さんと同じく元プロボクサーで、両者は現役時代に同階級のランカー同士だった共通点があります。
ブレイキングダウンでの知名度&人気は飯田将成さんが上ですが、現役時代のボクシングの実力&実績では圧倒的に渡部あきのり(あきべぇ)さんが格上です。
日本ウェルター級10位ランカーだった飯田将成さんに対して、渡部あきのり(あきべぇ)さんは日本ウェルター級王者(3度防衛)&OPBF東洋太平洋ウェルター級王者(5度防衛)。
渡部あきのりさんは元ボクシング王者、王座防衛回数の多さがそのヤバさを物語ってる
しかしお互いに現役ではないこと、ブレイキングダウンでは1R1分のキックボクシングルールでの試合になることを踏まえると必ずしも渡部あきのりさんが上を行くとは限りません。
長いラウンドで試合を組み立てるボクシングと、ペースを考えずに全力で1分闘うのとでは全く別競技。とはいえお互いハードパンチャー同士なので「KO必至の好カード」になりそうです。
【渡部あきのりの対戦相手候補②】てるくん(安保チャンネル)
元K-1王者の安保瑠輝也(あんぽるきや)選手のYouTubeチャンネルメンバーてるくん。てるくんはブレイキングダウン5にて元ボクシング王者の細川貴之(ほっそん)さんと試合し勝利してます。
細川貴之(ほっそん)さんと渡部あきのり(あきべぇ)さんは元同階級のボクサー同士で盟友なこともあり、渡部あきのりさんは自身のYouTubeチャンネルで「ブレイキングダウンで闘いたい相手」としててるくんの名前を挙げています。
「てるくん vs 細川貴之(ほっそん)」では故意ではないものの、てるくんの開始早々のローキックが強烈なローブローとしてほっそんさんにダメージを与えてます。
このことに渡部あきのりさんは「ああいう卑怯者すげぇムカつくから俺が後悔させてやるよ」と盟友ほっそんさんの代わりにリベンジを宣言。「ボディで地獄見せてやるけど手加減してやっから」とボディブローでのKOを予告しています。
【渡部あきのりの対戦相手候補③】啓之輔(けいのすけ)
元アウトサイダー王者の啓之輔(けいのすけ)さんはブレイキングダウン6にて飯田将成さんと対戦、KO寸前まで追い込まれるも逆転KO勝利しています。
渡部あきのりさんと啓之輔さんは特に因縁はないものの、渡部あきのりさんがブレイキングダウンに参戦すれば同階級の選手同士対戦を意識せざるを得ないでしょう。
飯田将成さんが他の選手との対戦が決まった場合、同階級のサバイバルマッチとして「渡部あきのり vs 啓之輔」の対戦カードが組まれる可能性は高いです。
【Breaking Down】ポーランドの刺客が渡部あきのり(あきべぇ)に対戦アピール
ブレイキングダウン8の「渡部あきのり(あきべぇ) vs 丸田喬仁」を観たポーランドの刺客さんが渡部あきのり(あきべぇ)に対戦アピールしています。
ポーランドの刺客は「BreakingDown8にヤバい選手来たな!いつか俺にやらせてほしい」とツイート。さらに自身のYouTubeチャンネルにてあきべぇさんの強さについて、
- 「渡部あきのり(あきべぇ)さんはブレイキングダウンに来たボクサーの中で一番強い、とんでもないハードパンチャー。飯田将成さんよりももレベルが上だから」
- 「丸田喬仁さんをKOした試合凄かったけど、ボクサーとしての1つの弱点が出てた。ぶつかった時の体幹の弱さ、膝とか蹴りとか合わせたら勝てなくはないかなぁ?」
- 「僕がブレイキングダウン8のオーディション出てたら絶対あきべぇさんとやりたかった」
とあきべぇさんの強さを絶賛。しかしもし自分(ポーランドの刺客)があきべぇさんと対戦すれば勝てると自信も見せています。
ポーランドの刺客は亀田史郎さんが「あきべぇをKOしたら300万円」という企画をぶち上げた際、ツイッターで名乗りを上げています。それに対しあきべぇさんは「ポーランドの刺客となら全然やりますわ」と返事していたとのこと。(その企画は今のところ実現していない状況)
その時からポーランドの刺客は渡部あきのり(あきべぇ)さんとの試合を熱望している模様。
- 「今回あきべぇさんがほっそんさんに勝ったらどこかのタイミングで試合したい」
- 「なんならブレイキングダウンルールじゃなくてボクシングルールでもいい」
とあきべぇさんとの対戦を本気で臨んでいる様子がうかがえます。
ポーランドの刺客さんは元ボクシング世界ミドル級王者の竹原慎二さんにボクシングテクニックを伝授されてることもあり、3Rくらいのボクシングルールもあり得るかもしれませんね。
【元ボクシング王者】渡部あきのり(あきべぇ)がブレイキングダウンで闘う理由
渡部あきのり(あきべぇ) さんはブレイキングダウンに参戦する理由を以下のように語っています↓
- 「ボクシングの現役を引退し目標を見失って燃え尽きていた」
- 「ボクシングじゃなくても自分と同じように燃え尽きて目標を見失ってる人たちも沢山いるはず」
- 「俺もそうだったからそういう人たちに自分が挑戦する姿を見せて少しでも勇気を与えられたらと思ってます」
- 「その上で俺がかつてのKOファイターとしての自信を取り戻す姿を見てもらえたら。俺のファイターとしての最終章、大暴れするんで見といてください!」
また、渡部あきのりさんは「ブレイキングダウンで判定でも勝ちに行く選手がいるけど、勝ちにこだわるんだったらプロ行った方がいいよ。ブレイキングダウンは祭りなんだから壮絶なKO勝ちを見せないと」と語っており、他の選手の試合に苦言を呈してます。
この発言からもKOを取りに行くアグレッシブファイトが期待できそう
かつて15連続KO記録をたたき出しボクシング界でハードパンチャーとして名をはせた渡部あきのり(あきべぇ) さんの「ファイター人生最終章」を見守りましょう。
Breaking Down8オーディションvol.4「渡部あきのり(あきべぇ) vs 丸田喬仁」
ブレイキングダウン8オーディションvol.4「Kグループ(格闘技経験者ウェルター級)」に登場した渡部あきのり(あきべぇ)さん。
- 「元ボクシング二階級制覇王者の渡部あきのりです。3年前に引退して次の目標がない中でブレイキングダウン凄い盛り上がってるんでもう一花咲かせたいなと思って来ました」
- 「ほっそんと昔新人王決定戦でやってて、その時は自分が勝ってる。今ほっそんがブレイキングダウンで注目浴びてるんでもう一回やりたいなって思ってます」
- 「日本ボクシングで15連続KOの記録も持ってます。プロで39戦33KO、1RKOが15戦してて、ブレイキングダウンに自分が一番向いてるんじゃないかなって思ってます」
と語り、ノッコン寺田さんが「(スパーで)木村ミノル倒してるもんな、めちゃくちゃ強いよ」と紹介。
ほっそんさんも「西日本新人王決定戦であきべぇは俺に勝ってMVP獲ってるんすよ、だから因縁がある」と渡部あきのり(あきべぇ)さんとの因縁を語った
そして同じグループに丸田喬仁さんが登場。丸田喬仁さんは1年前にブレイキングダウン3出場、「ミスターブレイキングダウン」川島悠汰さんと対戦し試合開始5秒でKO勝ちしているハードパンチャー。
丸田喬仁さんは格闘技素人とのことで「1分なら素人がプロに勝てると思ってるんでブレイキングダウンにまた挑戦しに来ました」とアピール。ここで朝倉未来さんが「素人がプロを倒すとこ観たいんで」と「渡部あきのり(あきべぇ) vs 丸田喬仁」が決定。この試合の勝者がほっそんさんと本戦で試合となった。
「○渡部あきのり(あきべぇ) vs 丸田喬仁×」KO(右フック)
ゴングと同時に丸田喬仁が渡部あきのりに飛び膝蹴りで突っ込み渡部あきのりが吹っ飛ばされる。再開後お互いに剛腕フックの打ち合い、渡部あきのりはボクシング仕込みのダッキングでかわし右ボディブロー。
丸田喬仁がガードの上からパンチ連打、これに渡部あきのりの右フックがカウンターで入り丸田喬仁が後方にダウンしレフェリーストップ。渡部あきのりがブレイキングダウン初登場を衝撃KO勝利で飾った。
試合後渡部あきのりさんは
- 「久しぶりに楽しめた、高揚感あるなって。第二の青春ですよ中年になって、なかなか無いじゃないですか輝ける場所っていうのは」
- 「そんな中ほっそんと再戦できるのは面白い。ロッキーとアポロみたいになれたらいいな」
と笑顔で語った。
ブレイキングダウン8本戦で「渡部あきのり(あきべぇ) vs ほっそん」決定
ブレイキングダウン8のオーディションvol.4にてKO勝利を収め、改めて剛腕ハードパンチャーっぷりを見せつけた渡部あきのり(あきべぇ)さん。
「渡部あきのり vs 丸田喬仁」試合後ほっそんがリングに上がり「最高やったやんけ、パンチドランカー同士熱いバチバチの試合しようや」と握手。2005年12月18日の全日本ウェルター級新人戦以来、17年半振りの再戦が決定した。
あきべぇさんはほっそん戦への意気込みを
- 「お互いにプロで4~50戦近くやってんだから、試合に関してはそういう感情(私情)もないしさ」
- 「観てるみんなが盛り上がる試合、打ち合いしたいよね。バッチバチに打ち合いたい」
- 「勝ち負けも大事だけどもっと大事なのは壮絶な殴り合い、どれだけインパクト残すの世の中にってこと。ヤベえな!って映像を見せるよ」
- 「次やるのはボクシングじゃなくて壮絶なKOだよね。めちゃくちゃ熱い殴り合いしようや」
と語っています。
「渡部あきのり(あきべぇ) vs ほっそん」はボクシング新人王決定戦以来の18年振りの再戦
2005年12月18日に渡部あきのりさんが全日本ウェルター級新人王&MVPに輝いた際の試合では、ブレイキングダウン参戦中の細川貴之(ほっそん)さんと対戦しています(2Rに渡部あきのりさんがKO勝利)。
- 2005年12月「東日本ウェルター級新人王」の渡部あきのり(あきべぇ)さんと、「西日本ウェルター級新人王」の細川貴之(ほっそん)さんが全日本ウェルター級新人王決定戦で対戦。
- 渡部あきのり(あきべぇ)さんはほっそんさんに勝利し全日本ウェルター級新人王獲得、さらに12階級ある中でベストの試合をしたとしてMVPを受賞
- その後お互いにボクシング日本王者&東洋太平洋王者を獲得、両者再戦を望むも実現せず
- 新人王決定戦以来18年の月日を経て「ブレイキングダウン8」で両者が再戦を果たす
ほっそんさんはブレイキングダウン8「ひな壇争奪戦」にて「不屈のワンパンマン」にっけん君と対戦、近距離で当てさせずに当てるボクシングテクニックを披露し圧勝。
「渡部あきのり(あきべぇ) vs ほっそん」はあきべぇさんの剛腕で倒すか、ほっそんさんが当てさせずに完封するのか?「極上の元ボクシング王者対決」に期待しましょう。
「渡部あきのり(あきべぇ) vs ほっそん」試合結果│ほっそんが判定勝利
ブレイキングダウン8「× 渡部あきのり(あきべぇ) vs ほっそん ○」試合結果…延長判定0-5でほっそん勝利
「× 渡部あきのり(あきべぇ) vs ほっそん ○」判定
1R 両者サウスポーの両者、ほっそんが右ジャブを当てる。あきべぇが右ジャブに左フックのカウンターから左右のフックを見せるもほっそんが当てさせず、逆に右ジャブをクリーンヒットさせる。
あきべぇが圧力をかけケージ際に詰め激しい打ち合いに、あきべぇの豪打をほっそんはダッキングやバックステップでクリーンヒットさせないディフェンステクニックを見せる。
残り15秒ほっそんがケージ際でパンチをまとめ、蹴りも混ぜたコンビネーションで優勢に攻める。あきべぇがフックを振るうもほっそんはバックステップでかわし1R終了。
判定は差がつかずドローになり延長戦へ。
延長R あきべぇが右フックをダブルで強振するがほっそんはヘッドスリップでかわす、あきべぇのフックをかわしつつほっそんが重い右ジャブをヒットさせていく。
近距離でもほっそんがコンパクトなパンチをまとめる、ダメージの見えるあきべぇがロングの左ストレートを放つもほっそんが組み付きブレイク。残り10秒打ち合いになるもほっそんが当てさせず当てるテクニシャンぶりを見せ試合終了。
フルマークの判定勝利でほっそんがあきべぇに18年越しのリベンジを果たした。試合後両者はリングで抱き合いお互いの健闘を称えた。