2023年7月1日にムエタイの殿堂ラジャダムナンスタジアムで開催されたRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)にて、「三浦孝太 vs 喧嘩屋ジョーカー」が行われました。
「三浦孝太 vs 喧嘩屋ジョーカー」はキックボクシングルールのエキシビションマッチにもかかわらず三浦孝太選手が反則のタックルを連発、グダグダの試合展開で話題になっています。
本記事では
- 「三浦孝太 vs 喧嘩屋ジョーカー」の試合展開&試合後のコメント
- 対戦相手の"喧嘩屋ジョーカー"とは何者なのか?
について紹介していきます。
タイのRWSで「三浦孝太 vs 喧嘩屋ジョーカー」が行われる
2023年7月1日、タイのラジャダムナンスタジアムにて開催された「RWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)」に"キングカズ"三浦知良さんの次男でRIZINファイターの三浦孝太選手が出場。キックボクシングルールのエキシビションマッチ「三浦孝太 vs 喧嘩屋ジョーカー」が行われました。
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— DAZN Japan (@DAZN_JPN) June 30, 2023
💥スターvsストリート💥
総合格闘家 #三浦孝太 が
タイの人気ストリートファイターと対戦
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三浦孝太がムエタイの殿堂
「ラジャダムナン・スタジアム」に再降臨
🥊ラジャダムナン ワールド シリーズ
三浦孝太 vs ジョーカー : Legend of Rajadamnern
📅7/1(土)21:00
📺#DAZN で配信#KotaMiura pic.twitter.com/pw3r71tDHc
RIZINではフェザー級(66.0㎏)で試合している三浦孝太選手ですが、このエキシビションは【3分3Rの154ポンド(69.85kg)契約】と普段より階級アップしての対戦となっています。
ちなみに喧嘩屋ジョーカーは普段の試合体重は三浦孝太選手よりも軽く、両者には体格差があります。
対戦相手のジョーカーはタイの喧嘩屋で、"タイ版のBreakingDown(ブレイキングダウン)"といった雰囲気の地下格闘技イベント「ファイトクラブ・タイランド」の看板選手。
三浦孝太選手は2022年8月19日にRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)で"K-1MAXレジェンド"ブアカーオ・バンチャメークと対戦、ブアカーオの怒涛のパンチ連打で3度のダウンを喫し敗れています。
ちなみに喧嘩屋ジョーカーとの対戦に向け、三浦孝太選手はブアカーオと練習を積んできたとのこと。ブアカーオも三浦孝太選手を相当気にかけている模様。
今回の「三浦孝太 vs 喧嘩屋ジョーカー」も"三浦孝太が再降臨"とレジェンド枠で登場、RWSの大会ポスターにも「STAR vs STREET」(スター対喧嘩屋)と銘打たれ三浦孝太選手のタイでのスター扱いっぷりが伝わります。
対戦相手の喧嘩屋ジョーカーは三浦孝太選手との対戦記者会見にて、三浦孝太がブアカーオにKOされたシーンの写真を渡し、
「今回は泣かないでね」
と泣きまねをして三浦孝太選手を挑発。三浦孝太選手はこの挑発に乗ることなく爽やかな笑顔でスルーしています。(ブレイキングダウンのようにバチバチの煽りではなく、どことなく和やかな雰囲気)
喧嘩屋ジョーカーは三浦孝太選手との対戦について、「(スターの三浦孝太を倒して)ストリートからスターに成り上がる」と闘志を燃やした。
「三浦孝太 vs 喧嘩屋ジョーカー」試合結果│三浦孝太が反則タックル連発でドローに
「三浦孝太 vs 喧嘩屋ジョーカー」試合結果│3R判定ドロー
「三浦孝太 vs 喧嘩屋ジョーカー」はキックボクシングルールで行われたにもかかわらず、三浦孝太選手が反則行為にあたるタックルを連発しドローに終わるグダグダの試合内容に終わり話題に。
さすがの喧嘩屋ジョーカーもキックルールなのにタックルで転がされ続け、"喧嘩屋"っぷりを発揮できず…
1R 三浦孝太がパンチでプレッシャーをかけていき場内"孝太コール"が鳴り響く大歓声、ジョーカーはタイ人でホームなのにもかかわらずアウェイ状態に。
三浦孝太がジョーカーのパンチや膝蹴りをもらい始める。近距離になると三浦孝太がタックルを仕掛けてしまい喧嘩屋ジョーカーをテイクダウン、レフェリーも一緒にズッコケてしまうドタバタな場面も…
その後も三浦孝太がパンチ連打の後タックルという流れを連発、ジョーカーは何度もテイクダウンされるも首相撲からの膝で応戦。会場は三浦孝太への黄色い声援とブーイングが入り混じっている。
3Rを闘い抜きドロー、ジョーカーは意外にも喜びを爆発させ観客に笑顔でアピール。一方の三浦孝太選手は首を傾げドロー決着に不服の様子でエキシビションを終えた。
試合後 三浦孝太選手のコメント
- 「僕はタイの皆さんが大好きです。ここに(ムエタイの殿堂ラジャダムナンスタジアム)に呼んで頂けるのは嬉しいですが、僕にはまだ早いと思う」
- 「体重が違う(ジョーカーの方が軽い)のに試合を受けてくれて、今日は事実上ジョーカー選手の勝ちだと思います」
- 「(タックル連発した事について)キックボクシングの本気の倒し合いが初めてだったので、近距離になるとMMAの癖でタックルみたいな動きになってしまい皆さん本当にすいませんでした」
- 「もっと強くなって帰って来るので応援よろしくお願いします」
と三浦孝太選手はジョーカーとのエキシビションについて語り、ジョーカーへのリスペクトを表しています。
また、"三浦孝太ファン"のからは声援が多かったものの、タイの格闘技ファンからは
- 「三浦孝太はキックボクシングのルールを知らないの?」
- 「いくら人気でもこれがメインイベントって…」
- 「本物のムエタイが見たい」
といった声がRWSコメント欄に書き込まれやや炎上気味になっています。
「ファイトクラブ・タイランド」喧嘩屋ジョーカーは何者?
ところでRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)で三浦孝太選手と対戦した"喧嘩屋ジョーカー"は何者なのか、どのくらい強いのか?が気になるところ。
喧嘩屋ジョーカーはタイの地下格闘技イベント「FIGHT CLUB THAILAND(ファイトクラブ・タイランド)」を主戦場にしている喧嘩屋で、ファイトクラブ・タイランドの人気選手。
喧嘩屋ジョーカーの試合映像を観ると、大振りのフック連打や一気に間合いを詰めての素早いストレートが得意のハードパンチャー。喧嘩屋なのでキックボクシングのセオリーにはない動きなものの、一発で試合を終わらせる破壊力ある打撃の持ち主です。
「FIGHT CLUB THAILAND(ファイトクラブ・タイランド)」での喧嘩屋ジョーカーの名称は
- ファイトクラブタイランド・ジョーカー
- イェン・ジョーカー
となっており、本名はイェンのようです。
「三浦孝太 vs ジョーカー」では三浦孝太選手に注目が一点集中してましたが、イェン・ジョーカーも端正な顔立ちのイケメンファイター。今回はアンダードッグとしての抜擢でしたが今後タイでスター選手になる可能性もありそうです。
「ファイトクラブ・タイランド」はタイ版「BreakingDown(ブレイキングダウン)」?
喧嘩屋ジョーカーが参戦している「FIGHT CLUB THAILAND(ファイトクラブ・タイランド)」は
- 3分1Rで行われる地下格闘技イベント
- 試合はムエタイルールかボクシングルールで行われる
- 基本的にはグローブ着用で試合するが、バンテージのみ"ベアナックル・ボクシング"(素手で殴り合う試合)もある
といったルールで行われており、日本でいうところの「BreakingDown(ブレイキングダウン)」に近いイベント。タイの喧嘩屋同士のバチバチのストリートファイトが観れることで人気を博しています。
「FIGHT CLUB THAILAND(ファイトクラブ・タイランド)」は、鬼才デヴィッド・フィンチャー監督の映画「ファイトクラブ」に影響を受け、2016年にタイで発足した地下格闘技イベント。
また、「FIGHT CLUB THAILAND(ファイトクラブ・タイランド)」は屋内の会場ではなく路上(ストリート)で行われ、地面にジョイントマットを敷き詰めて行われます。
喧嘩自慢同士の大会とはいえタイはムエタイが国技の格闘技大国なのでレベルの高い試合もあり、元ボクシング王者や元ムエタイ王者などの"ガチ勢"も参加。
「FIGHT CLUB THAILAND(ファイトクラブ・タイランド)」はバンコク郊外でゲリラ的に月1~隔月くらいの頻度で開催されており、観客は無料で観戦を楽しめます。屋台など出店も多くにぎわっておりタイの"格闘技に慣れ親しんだ文化"を感じさせる格闘技イベントです。
ちなみに運営費用は「FIGHT CLUB THAILAND(ファイトクラブ・タイランド)」を配信したいスポンサーを募り、スポンサー費用で賄っているとのこと。
もしかしたら今後「ブレイキングダウン vs ファイトクラブ・タイランド」の"日泰対抗戦"が組まれるかもしれませんね。
RWS「三浦孝太VS喧嘩屋ジョーカー(JOKER)」まとめ
2023年7月1日開催のRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)にて行われた「三浦孝太 vs 喧嘩屋ジョーカー」の試合内容と喧嘩屋ジョーカーの詳細についてまとめました。
- 「三浦孝太 vs 喧嘩屋ジョーカー」ではキックルールにかかわらず、三浦孝太選手の度重なるタックル&テイクダウンが繰り返された
- 三浦孝太「キックの本気の試合が初めてで近距離になるとMMAの癖でタックルが出てしまった」と謝罪
- 喧嘩屋ジョーカーはタイの地下格闘技イベント「FIGHT CLUB THAILAND(ファイトクラブ・タイランド)」の人気選手。本来は三浦孝太選手より軽い階級の選手
三浦孝太選手は記者会見にて「タイの皆さんは大好きですけど、RWSの舞台は僕にはまだ早い」と語っています。今後三浦孝太選手がRIZINフェザー級戦線に復帰するのか、誰と対戦するのかに注目です。